サービス提供票の送付作業を自動化導入事例
社会福祉法人聖風会 ケアマネージメントセンターはなはた 様
利用者様と向き合う、そのために
業種 | 総合福祉事業 |
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導入システム | 高齢者介護システム「絆Core」 文書自動配信サービス「AirRepo(エアレポ)」 |
ゆうあいの郷六月は、1995年に開設し、ショートステイ、デイサービス等、7つの事業を行う施設で、ケアハウスも併設しています。母体である社会福祉法人聖風会様は、1955年に東京都足立区で足立養老院としてスタートし、現在、足立区、荒川区、台東区に11の拠点を持っています。2000年の介護保険制度創設前から内田洋行の絆(高齢者介護システム)を導入しています。
ゆうあいの郷六月では、2021年2月に、AirRepo(エアレポ)を導入。これまで手作業で郵送していた、「サービス提供票」をパソコンの画面上で一斉送付できるようになり、大変便利になったとご好評いただいています。導入の経緯や、使用実態等について、主任介護支援専門員の大島智文さんに伺いました。
課題&導入効果
- 課題
-
- ・毎月末に大量のサービス提供票を各事業所に手作業で送付
- ・作業の負担や人為的ミスを減らしたい
- 導入効果
-
- ・4人で3〜4時間かかっていた作業が1人で30分に短縮
- ・封入・郵送に関わるミスがなくなった
- ・郵送によるタイムラグがなくなった
- ・FAX 送信に関わるミスがなくなった
- ・文書の廃棄の手間がなくなった
- システム全体構成図
導入の背景
大量のサービス提供票を手作業で発送
――エアレポを導入された背景を教えてください
毎月末に、各事業所に利用者様の翌月分のサービス提供票を送付する作業は、ケアマネージャーの重要な仕事の一つです。ゆうあいの郷六月では、約80の事業所に、利用者様約150名分のサービス提供票を毎月郵送またはFAXで送付していました。サービス提供票は利用者様1人につき3〜4枚あるので、出力する紙の枚数は450〜600枚になります。まず大量の紙を出力し、事業所ごとに仕分けをし、郵送の場合はそれを封入、ラベルシール貼付、切手貼付、そして投函します。FAXの場合は、事業所番号を手入力して、送信します。
サービス提供票は詳細な個人情報を含みますので、誤送付があってはなりません。必ず2人体制で、ダブルチェックをしながら送付作業を行っていました。
集中して作業するため、1日の業務が終わった夕方に一気に取り掛かることが多く、必然的に残業をすることになります。これをケアマネージャー4人が3〜4時間かけて行っていました。
サービス提供票は詳細な個人情報を含みますので、誤送付があってはなりません。必ず2人体制で、ダブルチェックをしながら送付作業を行っていました。
集中して作業するため、1日の業務が終わった夕方に一気に取り掛かることが多く、必然的に残業をすることになります。これをケアマネージャー4人が3〜4時間かけて行っていました。
大島様
- 社会福祉法人聖風会 ゆうあいの郷六月 主任介護支援専員 大島様
- サービス提供票 FAX配信画面
人為的ミス、タイムラグ、通信エラー等が発生。確実な送付や迅速な対応の妨げに
――手作業による送付によって、どのようなお困りごとがあったのでしょうか
郵送の場合は、工程が多く作業に時間がかかります。また、手作業なので人為的ミスも発生しやすくなります。ラベルの貼り間違い、封入の間違い、ラベルの住所が違うなどのミスが発生することがありました。さらに、郵送では事業所に届くまでに1日2日かかり、不明点や質問がある場合も、迅速に対応できませんでした。加えて、細かいことですが、大量の紙を触る作業は手荒れの原因にもなっていました。
FAXの場合は、先方が通話中の場合エラーとなり、未達のまま翌日まで気づかないことがありました。また、紙が2枚重なって送られたり、斜めになったり、端が切れたりすることもありました。送信作業には5時間くらいかかっていましたので、その間、受信ができないという不便さもありました。また、FAXを送信した後のサービス提供票は、そのまま廃棄することはできません。必ずシュレッダーにかけなければなりませんが、量が膨大なため、非常に時間がかかっていました。
受信した事業所のほうでも、出力に時間がかかるという声がありました。
FAXの場合は、先方が通話中の場合エラーとなり、未達のまま翌日まで気づかないことがありました。また、紙が2枚重なって送られたり、斜めになったり、端が切れたりすることもありました。送信作業には5時間くらいかかっていましたので、その間、受信ができないという不便さもありました。また、FAXを送信した後のサービス提供票は、そのまま廃棄することはできません。必ずシュレッダーにかけなければなりませんが、量が膨大なため、非常に時間がかかっていました。
受信した事業所のほうでも、出力に時間がかかるという声がありました。
大島様
他メーカーの文書自動配信サービスを導入したが、サポート終了により使用不可に
――内田洋行のエアレポを採用されたきっかけは何でしょうか
数年前に他社の文書自動送信ソフトを導入しました。これによって、FAXの送受信がパソコンからできるようになりました。郵送作業から解放され、大変助かっていたのですが、Windows7のみで稼働し、Windows10には対応していなかったため、Windows7のサポート終了時点で使用できなくなりました。文書自動送信に一度慣れてしまったので、再び郵送に戻ることはできません。困って内田洋行に相談したところ、絆と連動してサービス提供票を一斉送信できる文書自動送信システム「エアレポ」を自社開発してくれました。これで再び手作業にもどる必要はなくなり、また、内田洋行のシステムに統一したことで、今後サポート終了を心配する必要もなくなりました。
大島様
- 事業所 FAX配信設定画面(サンプル)
- FAX連絡票(サンプル)
導入の効果
作業時間の大幅な短縮、人為的ミス0に。個人情報保護の点からもメリットは大きい
――導入によって、従来の作業はどのように変わったのでしょうか
絆で作成したサービス提供票を、アップロードというボタンをクリックするだけで、あらかじめ登録した事業所にFAXやメール配信できるようになりました。操作はとても簡単で、これまで4人で3〜4時間かかっていた作業が、1人で30分で終わるようになりました。
大島様
――人員・時間の大きな削減になりましたね。他にはどのような効果がありましたか?
封入作業から解放されたのは大きいですね。
封入作業は単純作業ではありますが、重要な個人情報を扱うため、ケアマネージャー自らが行っていました。ケアマネージャーは、当月の締め作業や来月のスケジュール出しなど、月末に行う作業が非常に多いのです。その上、サービス提供票の送付作業もあると、残業をせざるを得ませんでした。エアレポの導入によって、その時間を他の作業に使えたり、利用者様と向き合う時間にあてられるようになったことは、非常に大きいメリットですね。
絆の伏字機能で、利用者さんの名前を伏せ字にして送ることができますし、送付済みのデータは、一定期間を過ぎると自動的に削除されるので、個人情報保護の観点からも非常に安心です。
封入作業は単純作業ではありますが、重要な個人情報を扱うため、ケアマネージャー自らが行っていました。ケアマネージャーは、当月の締め作業や来月のスケジュール出しなど、月末に行う作業が非常に多いのです。その上、サービス提供票の送付作業もあると、残業をせざるを得ませんでした。エアレポの導入によって、その時間を他の作業に使えたり、利用者様と向き合う時間にあてられるようになったことは、非常に大きいメリットですね。
絆の伏字機能で、利用者さんの名前を伏せ字にして送ることができますし、送付済みのデータは、一定期間を過ぎると自動的に削除されるので、個人情報保護の観点からも非常に安心です。
大島様
今後の展望
サービス提供票以外にも多種多様な文書の配信や管理に活用したい
――今後はどのように絆やエアレポを活用していきたいですか?
今はサービス提供票を送る作業にのみ使用していますが、それ以外にも、サービス計画書、会議の議事録など、ケアマネージャーが事業所に送る資料は非常にたくさんあります。利用者さんの写真や保険証など、画像データを送ることも多いです。これらも、エアレポで送れるようになると非常に便利だと思います。
現在はケアマネージャーが主に使用していますが、それだけでなく、他部署のスタッフがケアマネージャーに報告書を送る作業にも使えると便利ですね。既にそのような使い方をしている施設もあるようです。
現在はケアマネージャーが主に使用していますが、それだけでなく、他部署のスタッフがケアマネージャーに報告書を送る作業にも使えると便利ですね。既にそのような使い方をしている施設もあるようです。
大島様
――他社様におすすめしたい、エアレポのメリットをご紹介いただけますか?
この便利さを知ると、もう以前の手作業には戻れませんね。エアレポを使用するデメリットは思いつきません。これまでかかっていた人件費、通信費などを考えると、コストパフォーマンス面でも非常にメリットが大きいです。
受け取る側の事業所さんも、非常に便利さを実感してくれているようです。
受け取る側の事業所さんも、非常に便利さを実感してくれているようです。
大島様
――今後の内田洋行への要望がありましたらお願いします
絆と連携したソフトを自社開発してくれたので助かっています。他メーカーの商品ですと、サポート切れなどの心配がありますが、自社開発なのでその心配がありません。
ケアマネージャーの仕事の半分くらいは書類関連の業務なので、ここがシステム化されると大変楽になると思います。
内田洋行は不具合があればすぐに対応してくれますし、常に現場の要望を聞いてシステム開発に活かしてくれるので、大変ありがたいです。今後も絆やエアレポがさらに使いやすくなることを願っています。
ケアマネージャーの仕事の半分くらいは書類関連の業務なので、ここがシステム化されると大変楽になると思います。
内田洋行は不具合があればすぐに対応してくれますし、常に現場の要望を聞いてシステム開発に活かしてくれるので、大変ありがたいです。今後も絆やエアレポがさらに使いやすくなることを願っています。
大島様
お客様プロフィール
法人名 | 社会福祉法人 聖風会 |
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事業所名 | ケアマネジメントセンターはなはた |
所在地 | 東京都足立区 |
URL | https://www.seifuukai.or.jp/ |
記載内容は取材時の情報です
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