【講演・セミナー】各界の第一人者が語る、ICT活用の最前線
行われた講演は全部で15。1コマあたり約50分間の講演に各界の第一人者が登壇し、ICTに関わるさまざまなテーマを語りました。たとえば、「AI×IoT×Win10」をテーマに講演を行ったのは、日本マイクロソフト業務執行役員の澤円氏。マイクロソフトテクノロジーセンターのセンター長やサイバークライムセンターの日本サテライトで責任者を務める同氏が、「多様な働き方をクラウド、モバイル、デジタルで加速する方法」をレクチャー。そのほか「IoT×物流」「福祉×人材育成×ICT」「AI×音声認識×画像認識」など、どの講演のテーマにも旬のキーワードが散りばめられ、多くの参加者で賑わいました。講演の内容の一部はITレポートとして公開、PDF形式でダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
【展示】47ブースでICT関連製品・サービスを紹介
会場中央に設けられた展示会場には、ICT関連企業の製品を紹介するブースがずらり。合計47の製品・サービスが、「基幹業務」「会議効率化」「物流効率化」などジャンルごとに展示されました。また、内田洋行の製品を導入している企業による銘菓の振る舞いも。1日を通して人が途絶えず活気に満ちた展示会場の様子を、5つのエリアごとに注目製品をピックアップしてご紹介します。
FUJINET SYSTEMS JSC「F.Smart Store」
会場内でひときわ目を引いていたのがこちらのブース。展示していたのは「AIを活用した来店客レコメンデーションシステム」、顔認識や音声・感情認識システムとチャットボットを組み合わせ、よりスムーズな買い物を実現するほか、管理者側にはどんな商品が売れるかなど貴重なデータを提供します。FUJINET SYSTEMS JSCはベトナムに拠点を置く、日本向けソフトウェア開発事業を手がける企業。スタッフの皆さんは今回の出展に合わせベトナムから来日したそうで、民族衣装のアオザイをまとって、来場者と談笑する姿が印象的でした。
〈物流効率化エリア〉
トッパン・フォームズ「輸送容器所在管理システム LogiViewer」
パレットや輸送コンテナといった輸送容器を管理できるアプリケーション「LogiViewer」。物流の現場では、流通の過程で輸送容器が紛失してしまうことがありました。そういったロスを解消するために開発されたのがこのアプリです。写真のICタグを輸送容器に取り付けることで、簡単に所在やステータスを一元管理することができるシステムで、より効率的に輸送容器を運用することができます。タグを取り付けるだけなので、既存の輸送容器を生かすことができるのも大きなメリット。
【特別講演】出口治明氏「経営の基礎は人。人を育てる経営とは。」
東京会場の「内田洋行ITフェア2018」を締めくくったのは、立命館アジア太平洋大学(APU)学長であり、ライフネット生命保険株式会社創業者の出口治明氏による特別講演。「生きること、働くこと」の意味、少子高齢化や財政赤字、国際競争力の低下といった現代日本が抱える課題、そしてこれから求められる「働き方」と「生き方」について、ときにユーモアを交え、ときに熱く語られました。その内容は、今回の展示や講演のテーマである「デジタルビジネス時代の変化に立ち向かう」ための、まさにベースとなるものでした。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックを目前に控え、経済環境は好転しつつある一方、人手不足が顕在化し“働き方改革”が叫ばれるようになりました。「内田洋行ITフェア2018」東京会場に登場した、RPA、AI、IoT、ビッグデータなどのICTを活用し、日本のさまざまな課題の解決に向かうことが次の時代の日本のビジネスを担う。内田洋行は、これからもそんな未来の実現を目指していきます。