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【食品工場長向けコラム】 生産設備のデーターのバックアップ 〜停電してもデーターが残るか〜

2023/2/17 [食品,コラム]

今回の食品工場長向けコラムは「生産設備のデーターのバックアップ 〜停電してもデーターが残るか〜」と題して、工場内のパソコンや生産管理システム、生産設備等のデーター保護、バックアップの対策についてお話します。

パソコンのバックアップ

あなたの工場に何台パソコンがあり、インターネットに接続されているパソコンは何台あるか、外部から持ち込んだUSBメモリーを接続していいかどうか、直ぐに答えられますか。

生産管理システム、タイムカードなどのパソコンのデーターのバックアップは、自働でバックアップができ、クラウド上に自働で上がるシステムになっている工場が多いと思います。

生産管理システムのパソコンがインターネットにつながっている場合、病院などで良く報道されている、外部からの不正アクセスを受けデーターを復旧するために金銭を要求する「ランサム(身代金)ウェア」と呼ばれるコンピューターウイルス対策ができているかどうか、確認していますか。

生産管理、配合管理など外部とつなぐ必要のないパソコンは、工場内だけの管理でバックアップなども行うことが理想です。

受注管理システムと、自働で生産管理システムにデーターが飛ぶ場合は、ウイルス対策が本当にできていますか。

ラベラーなどのデーター

日付、一括表示、段ボールの日付表示など商品ごとの表示データーのバックアップはどこに保管していますか。包装機の温度、移動距離などのデーターのバックアップはどこに保管していますか。包装機などの設定値は、停電してもバックアップ用の電池が包装機自体に設置されていて、データーを忘れないようになっていますが、バックアップ用の電池の交換頻度、期間を把握していますか。

生産設備の中には、設定値をメモリーで持っている生産設備が多くあります。メモリー用のバックアップ電源の交換頻度の確認が必要です。

生産設備の設定値の情報は、定期的にバックアップを取り、工場の外で保管しておく事が必要です。

生産設備が火災になっても別の工場で直ぐに対応できるように、データーだけでも保管しておくべきです。特に一括表示のデーターは、間違えたときに市場回収になる場合があるので、バックアップをどう保管するか十分な検討が必要です。

データー保護、バックアップのチェックリスト

項目 内容
1.パソコンの台数 インターネットに接続していいパソコンを識別しているか
2.ウイルスソフト 常に、アップデートを行っているか
3.生産設備の設定値 生産設備のバックアップ電源の確認、データーの保管をしているか
4.一括表示の内容 データーの保管をしているか
5.外部からのUSB 外部から持ち込んだUSBメモリーの取り扱いを決めているか
パソコンの確認

食品工場長向けコラムの記事一覧

・生産設備のデーターのバックアップ 〜停電してもデーターが残るか〜

原料から最終商品への紐がつながるか 〜原材料、包装資材に問題があったら〜

問い合わせ電話の対応 〜専用電話で確認できること〜

防火管理の必要性 〜自動消火装置の設置が必要〜

カミナリ対策に無停電装置が有効

生産帳票の確認について 〜出荷判定を確実に〜

設備のバックアップについて 〜欠品を防ぐために〜

データの流出防止 〜パソコンなどの持ち出しを許可しているか〜

ICカードの利用 〜生産性向上、歩留り向上のために〜

アンテナを高く 〜最新の情報を集め、活用しているか〜

不審者対策ができているか 〜大阪放火事件から学ぶこと〜

ICチップカードの利用について 〜入場していい作業場かどうか〜

帳票の管理について、クレーム発生時にすぐに確認ができるか

現場で手書きの表示は行わない

帳票は毎日印刷すること

トレースバックできる仕組み作り

地域からの苦情の受付について

個人情報の取り扱いについて

危機管理センターの備えておくべき電気設備

危機管理センターの備えておくべき通信設備

危機管理センターという考え方

虫対策の必要性

殺菌の必要な設備の設計

こんな新設備の提案がほしい

ネット上の情報を確認していますか

ミス失敗の図書館が必要

安全衛生点検の必要性 〜転倒事故を防ぐために〜

コールセンターの必要性 〜違反の笛を吹くために〜

AI等の設備投資

食堂もキャッシュレスに。食品工場内のICカードの利用のすすめ

天災時には従業員との連絡を最優先で行うこと

通勤時の荷物について

清掃が工場管理の基本の基本 工場長の机は磨き込んでいますか

従業員満足を考えていますか

地域の方からいい会社と言われるために

生産性を上げるために、自分の設備と思える設備管理を

バイトテロを防ぐ従業員教育

残業の管理をどうすべきか

有給取得率を把握していますか

食品安全教育研究所 代表
河岸 宏和 氏

1958年1月北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、玉子加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。毎年100箇所以上の食品工場点検、教育を行っている。
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