食品業に特化したERP/基幹業務システム
企業競争力を支援するERP/基幹業務システム「スーパーカクテル」シリーズは1997年から販売されています。長くご愛用頂いている「スーパーカクテルデュオ」から内容を大幅にリニューアルし、多くの機能を追加して、「スーパーカクテルCore」と名前を改めました。このシリーズは、おかげさまで今まで累計5,000本を販売しています。食品業向けERP市場において、弊社の「スーパーカクテルシリーズ」は3年連続でNo.1(※)を達成しています。今回は食品業に特化し開発された「スーパーカクテルCore FOODs」についてご説明します。
(※)出典ITR「ITR Market View:ERP市場2018」ベンダー別売上金額シェア2015年度・2016年度・2017年度(予測)、スーパーカクテルデュオ、イノーヴァが対象
このシステムの特長をPDCAサイクルの全体イメージに重ねると次のようになります。販売/生産の計画で、各月の製品別販売計画数を立案します。販売計画は、過去の販売実績を基に立案することが可能です。この計画から生産計画や製造指示までデータが連携します。
このシステムの大きな特長は、販売計画の予実や製品実績の比較、原価の推移、売上の管理などのさまざまなデータをシステム上で管理することで、計画の進捗を確認しながら販売計画や生産計画の見直しを支援します。その見直しのタイミングは、1年、半年、3カ月など、必要性に合わせて選べますので、お客様が適切にPDCAサイクルを回すことができるようになります。
運用に合わせた原価計算と原価見直しを可能にする
食品業界の業務課題を見ながら、スーパーカクテルCore FOODsの機能についてご説明します。
食品業界の課題はいろいろとありますが、代表的なものだけでも上図になります。スーパーカクテルCore FOODsは、多様な機能を発揮し課題解決に貢献します。今回は赤文字で記載した機能についてご紹介いたします。在庫管理における課題としてトレーサビリティーの管理や、原価管理における課題として原価や利益の把握です。
スーパーカクテルCore FOODsでは、製品の完成実績と構成品の使用実績を基にしたトレーサビリティー専用のプログラムをご用意しています。ロット単位でのバックトレースやフォワードトレースで、どの製品に何の原料がどんな構成で使われているのか、逆にどの原料から何が作られたのか、その両方を確認することができます。
ライン別製品別の原価計算を行います。計算時の原価要素は原材料費、労務費、経費であり、各要素の投入は運用に合わせた設定が可能です。労務費や経費の配賦基準で工数を使用しています。
その工数の入力も、省力化を図っています。入力の設定は3種類ご用意しています。標準的な工数を使用する設定、各ラインで作った製品の出来高で工数を按分する設定、実際の工数を入力する設定です。
このシステムには、原価の予実比較ができる機能が備えられています。計画に対して、実際の製造実績数やロス率、標準原価あるいは基準原価などと比較することで、生産の品質をチェックすることが可能です。理論値と実際値を比較できれば、金額にした場合の差異が明確になりますし、その違いがどこから生じたのか原因の所在も分かってきます。
実際の原価を計算して原価差異を確認し、必要に応じて標準原価の改定情報を商品マスタへ更新することが出来ます。スピーディーに現状を把握し、原価を見直すことができます。
原価シミュレーションで予算設定を効率化する
食品生産の現場では、「原価いくらの商品を作ればいいのか」あるいは「どれくらい売り続ければどれほど利益が出るのか」という思いをいつも抱いているのではないでしょうか。スーパーカクテルCore FOODsでは、原価シミュレーションの機能も用意しています。原価を構成する要素の変動要因(リスク)を予測し、原価・収益に与える影響度を分析。より迅速な経営判断を支援します。
特長は、実際のデータとは別にデータを用意しシミュレーションが行えることです。過去の販売や製造の実績を簡単に参照することが出来ます。この機能を使えば、新製品の販売数量の策定や、原料価格変動時の売上価格再検討、製造ライン変更時のコストシミュレーション、求める売上予算をもとにした販売のシミュレーションなども容易にできます。さらに、製品ごとの原価(原材料費+経費+労務費)や製品毎の粗利益(売上−原価)、製品ごとの限界利益/損益分岐点(数量・金額)、工場での生産性(日・時間)など、さまざまな原価シミュレーション結果を一覧表で見せることもできます。
このシミュレーションの機能を用いれば、より大きな視野で多角的に試算することができ、これまでにない新たな計画立案にもお役立ちできます。
皆様の課題解決に向けて、ぜひご活用ください。