みなさんの現場で使用する生産指示書、記録をつける帳票類は、毎日印刷していますか。
帳票の日付は、作業者が記入するのではなく、印刷時に自動的に記載できているようにします。配合もロット毎に何グラム添加物を入れるかまで、自動的に印刷し、現場で電卓を使用しないようにすることが大切です。
現場で作業者が電卓で計算することによって、計算ミスの可能性が増え生産性も落ちてしまいます。
印刷する用紙は、異物混入になったときに解りやすい色にすべきです。弁当屋であれば白以外の紙を使用し、現場に持ち込むときには、金属製のバインダーに挟み持ち込みます。
紙ベースではなく、タブレットの画面で確認、チェックできるようにすることもお勧めです。
タブレットを使用する場合は、チェック項目が抜けたとき、誰が気づくかを明確にしておくことが必要です。
帳票には、配合などのチェックだけでなく、このアイテムの配合工程は何時に始まり、何時までに終了するかの予定を載せておきます。作業者は、実際に終了した時間をチェックし、毎日の生産性の確認ができるようにします。
賞味期限表示なども、一覧表で確認するのではなく、毎日印刷する帳票にラベルを貼り、賞味期限表示などをなぞるように日付を確認すべきです。一覧表では、欄を見間違えるミスが発生してしまいます。
帳票は、何時に印刷していますか。
前日に印刷するか、当日の朝印刷するか、毎日同じ時間に印刷しないと、日付などがくるってしまいます。印刷する方は、生産予定量、生産確定量のみを打ち込むと、自動で必要な印刷ができるようにします。
毎日の印刷時には、他の配合、歩留等のページは触れないようにロックしておく事がお勧めです。
帳票は、毎日何枚印刷し、何枚回収しているか確認していますか。
毎日、確認する帳票を確実に確認したか、誰が確認するか、記入漏れ、チェック漏れがあった場合、記入者にフィードバックし、再確認させていますか。
記入漏れなどを確認せずに、ただファイルに綴じていませんか。
帳票ファイルに綴じる前に、帳票が全てあるか、記入漏れ、異常値が無いかの確認を行う担当者は、決めてありますか。
生産性の確認も同時に行い、予算通りの生産性、製品歩留になっているかの確認が必要です。
帳票を綴じるときに、帳票毎のファイルにするか、生産日付毎のファイルにするかは、商品の内容によりますが、最終商品に問題があった時に、直ぐに帳票を確認しやすいようにファイルすべきです。
あなたの工場は、いつ最終商品に問題があっても、使用原料までの帳票を直ぐに確認でき、記載漏れ、異常値が無い事を確認できますか。
・ICチップカードの利用について 〜入場していい作業場かどうか〜
・帳票は毎日印刷すること
・食堂もキャッシュレスに。食品工場内のICカードの利用のすすめ
食品安全教育研究所 代表 1958年1月北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、玉子加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。毎年100箇所以上の食品工場点検、教育を行っている。 |
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