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【食品工場長向けコラム】 従業員満足を考えていますか

2020/1/10 [食品,コラム]

今回の食品工場長向けコラムは「従業員満足を考えていますか」と題して、工場の就業規則や賃金規定などを、従業員や求人応募者に“数値”で説明する際のポイントをまとめました。

目次

  • 数値で説明できますか
  • 年間総労働時間で時給換算してみると
  • 有給も一律では無い
  • 連続休暇を取得すること

数値で説明できますか

あなたの工場の就業規則を同業他社の就業規則と比べてみたときに、数字で差を説明することができますか。「就業規則は、社会保険労務士にまかせているから」、「法律通りだから」と言われるところが多いと思います。

あなたの工場の新入社員の定着率は何割ですか。過去10年間の新卒の方は、何割残っていますか。新入社員は、入社時に直ぐに辞めようと思って入ってくる方は非常に少ないはずです。

職業安定所の求人票、大学などで見ることのできる求人票を同業他社と比較したときに、あなたの工場の求人票は、応募者から見て数値で表現できるいいところは、何ですか。

下記図の赤い点のところを、従業員から見て「いい会社」と思えるような項目が必要です。

辞めてから「今在籍している工場の方が良かった」と思わせないように、他社よりもいいところを常に従業員に説明しておくことが必要です。

就業規則、賃金規定など、地域で一番時給が高いといった“数値”で説明できることが必要なのです。

年間総労働時間で時給換算してみると

あなたの工場の年間総労働時間は、何時間ですか。(365−年間休日)×一日の労働時間で算出することができます。例えば(365−110)×8=2040時間、になります。

ボーナスを含めた年間総収入をこの時間で割ってみると、時給を計算できます。例えば、年間ボーナス込みで、400万円であれば、400万÷2040時間=1960円になります。

一般の従業員が時給1000円であれば、2倍の時給になります。

同じ年間400万円でも、企業によって年間総労働時間が異なるので、時給換算すると、大きく金額が異なってしまいます。

年間総労働時間も、一日の労働時間の差、年間休日の差で異なってきます。

年間休日が多い企業よりも一日の労働時間が少ない方が、働きやすい立場の人がいることを忘れてはならないのです。例えば、子育て世代、介護世代の方は、一日の拘束時間が短い働き方の企業を求めています。

有給も一律では無い

あなたの工場の有給は何日ですか。
「基準法どおりだけど」。ほとんどの工場は労働基準法どおり、入社半年後から10日支給で毎年一日ずつプラスされ、最大20日までで、一年間は繰り越せます。最大40日を持つことができる内容だと思います。

  • 入社したその日から10日支給します
  • 入社したその日から20日支給します
  • 最大60日まで繰り越すことが出来ます
  • 有給の起算日は、入社時期にかかわらず、4月1日にします
  • 有給の消化率は、ほとんどの方が100%です

例えば有給休暇に関して、求人票に他社と差別化されている内容について、数字で記入できる事を考える必要があります。

連続休暇を取得すること

就業規則で「年間3回、連続5日以上の連続休暇を取得すること」と定められ、入社してみると、責任者も含め、全員がスケジュールをやりくりして、連続休暇を取得している工場もあります。法律で有給は5日以上取得することと言われてから考えている工場とは、雲泥の差になります。

経営者は24時間×365日、どうすれば就業規則上、従業員満足を他社より上げることができるか考える必要があります。従業員満足についてお客様満足よりも優先して考えることが必要なのです。

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食品安全教育研究所 代表
河岸 宏和 氏

1958年1月北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、玉子加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。毎年100箇所以上の食品工場点検、教育を行っている。
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