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【食品工場長向けコラム】 こんな新設備の提案がほしい

2020/11/10 [食品,コラム]

今回の食品工場長向けコラムは「こんな新設備の提案がほしい」と題して、コロナ禍で広がる感染症対策やオンライン商談などに備えるため、新設備の導入を検討する際のポイントや改善効果の重要性をまとめました。

目次

  • 現物の稼働の確認
  • 投資に見合う改善効果

現物の稼働の確認

大手スーパー、飲食店の本部では、商談をインターネット上で行っているところが増えてきました。食品工場では、新設備を導入するとき、商談を行い、何度も打ち合わせて、いままでは導入してきました。

例えば、従業員の入場口に入退場システムを新規で導入することを計画したとします。

新型コロナウイルス対策上、体温の測定を行い、記録し、その上で体温が基準値以下であれば解錠し、退場時には、全員が退場したかどうかのアラームが出ることを最低条件とします。

体温を測定し、ディスプレイ上に表示する測定器は多く出されていますが、施錠とリンクしている物は、少ないです。

新設備の導入を考えた工場長は、担当者を選任し、提案をさせる事とします。

担当者は、限られた時間の中でいい商品を、工場長に提案しなくてはなりません。まず、ネットの検索システムに「体温測定 解錠 記録」などと言葉を入れ、検索します。検索結果から、気になった商品があれば、連絡先を入れ、詳細についてメールします。

ネット上のメールを使用すると、電話での対応よりも時間を効率的に使うことが出来ます。最近では、チャット機能のついたページもありますが、平日の9時~17時の間でもチャットに反応の無い会社もあります。

私は、朝の8時前に一日のメールを処理するようにしています。朝一番でメールを打てば、その日のうちに返事が返ってくると信じています。

ホームページに連絡先を公開している所は、少なくても、午前中の問い合わせは、当日中に回答をし、午後からの問い合わせは、翌日午前中に回答すべきです。

何度、連絡しても回答の無い設備メーカーの商品は、性能が良くても、メンテナンスなどの対応に不安があるので、購入は避けるべきです。

メール対応の次には、動作を紹介した動画で詳しく案内をしてほしいものです。出来れば近隣の設備を導入している事業所などで、実物を見ることのできる所を紹介してもらえるとよいでしょう。

新規設備は、カタログだけでなく、実物を目で確認すべきです。

私も、新設備を確認するために、競合するメーカーに頼み込んで確認したものでした。

パソコンのキーボードでも、実際に打ってみることで、作業性の確認ができます。目で確認し、動作を体験することは、どんな設備でも必要な点になります。

そして、先に導入した方の感想を聞くことで、間違いない提案をすることが可能になります。

投資に見合う改善効果

感染症対策で、出勤時の体温の測定は必須項目になっています。新型コロナウイルスが落ち着いても、食品工場では従業員の健康確認は必要な項目です。

新規設備を導入することで安全面の改善だけでなく、体温計で測定・記録・保管するコストや、工場内の安全確認のために必要なコストが改善でき、結果として、コストダウン出来る提案が必要です。

新規設備を導入することで安全面が向上し、新設備導入の経費をかけてもコストが下がる提案を、設備の見積書と供に提案してほしいものです。

食品工場長向けコラムの記事一覧

不審者対策ができているか 〜大阪放火事件から学ぶこと〜

ICチップカードの利用について 〜入場していい作業場かどうか〜

帳票の管理について、クレーム発生時にすぐに確認ができるか

現場で手書きの表示は行わない

帳票は毎日印刷すること

トレースバックできる仕組み作り

地域からの苦情の受付について

個人情報の取り扱いについて

危機管理センターの備えておくべき電気設備

危機管理センターの備えておくべき通信設備

危機管理センターという考え方

虫対策の必要性

殺菌の必要な設備の設計

・こんな新設備の提案がほしい

ネット上の情報を確認していますか

ミス失敗の図書館が必要

安全衛生点検の必要性 〜転倒事故を防ぐために〜

コールセンターの必要性 〜違反の笛を吹くために〜

AI等の設備投資

食堂もキャッシュレスに。食品工場内のICカードの利用のすすめ

天災時には従業員との連絡を最優先で行うこと

通勤時の荷物について

清掃が工場管理の基本の基本 工場長の机は磨き込んでいますか

従業員満足を考えていますか

地域の方からいい会社と言われるために

生産性を上げるために、自分の設備と思える設備管理を

バイトテロを防ぐ従業員教育

残業の管理をどうすべきか

有給取得率を把握していますか

食品安全教育研究所 代表
河岸 宏和 氏

1958年1月北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、玉子加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。毎年100箇所以上の食品工場点検、教育を行っている。
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