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【食品工場長向けコラム】 食堂もキャッシュレスに。食品工場内のICカードの利用のすすめ

2020/5/27 [食品,コラム]

今回の食品工場長向けコラムは「食堂もキャッシュレスに。食品工場内のICカードの利用のすすめ」と題して、従業員の満足度を高めるために有効なお茶や食堂の整備、工場内のキャッシュレス化についてまとめました。

目次

  • 従業員満足を第一に考える
  • 無料の飲み物
  • 早朝出勤者にはおいしい朝食を
  • 工場内をICカードでキャッシュレスに

従業員満足を第一に考える

食品工場は、常に従業員満足の向上を考え続ける必要があります。

今日よりも明日、明日よりも明後日、同業他社のどの工場よりも、自分たちの工場が従業員にとって素晴らしい工場と思える環境作りが常に必要です。従業員満足を向上させると供に、一人あたりの生産性を上げ、利益率を上げ続けなければならないのです。

工場の製品を購入していただけるお客様の事を第一に考えるべきとの考えもありますが、私は、自分の工場の働く環境を素晴らしいものにしようとする集団が、結果としてお客様を満足させる商品を作り上げることが出来る、と信じています。

無料の飲み物

従業員満足を上げるためには、お茶、食堂の整備を行う事が、一番効果があると思います。

工場の中に自動販売機を置いているところが多いと思いますが、ペットボトルが使われていると、環境に優しくない事になります。紙コップを使用し、水、お湯、お茶などが無料で飲める給湯器を設置する事を検討してみませんか。

嗜好品であるコーヒー、コーラなどは有料でもいいかもしれません。しかし、自動販売機の価格は、市場よりも安く設定することが必要です。さらに、硬貨を使用せずに、ICカードだけで決済出来るようにします。硬貨は、生物的危害、物理的危害を考えても、工場内に持ち込まないことが理想的と考えます。

早朝出勤者にはおいしい朝食を

早朝5時出勤の時に、8時頃食堂で朝ご飯を食べる事が出来れば、早朝出勤も苦にならないと思いませんか。早朝の準備、原料の仕込みなどに、高齢者の作業者を雇い、「無料の朝食付き」と他社との差別化を行うことで、求人が集まるかもしれません。

一人暮らしの高齢者の方が、おいしい朝食目当てで集まってくると思いませんか。

求人誌に、「業務内容、設備の始業点検、作業準備、早朝出勤者は無料の朝食付き、年齢制限なし高齢者歓迎」と募集することで、9時から出勤してくる方の作業性が向上すると思いませんか。早朝出勤し、設備を暖めて段取りすることで、全体の作業性が必ず向上するはずです。

工場内をICカードでキャッシュレスに

昼食も、自己負担300円程度で、定食、ラーメンなどを食べる事が出来れば、従業員の満足度が高いものになると思います。300円の集金は、玄関の施錠、ロッカーの施錠、タイムカード、作業場の入場管理、コーヒーなどの自動販売機、昼食代を一枚のICカードを使用することで、現金を無くし、管理を楽にすることが可能です。

ICカードを帽子、ヘルメットなどに仕込み、作業場のドアにセンサーを設け、登録した方しか作業場に入れないように管理している工場もあります。特に添加物、洗剤、部品などを管理している部屋の施錠管理には、必要な機能だと思っています。

さらに、作業性の向上、従業員満足を考えると、食券を無くし、すべての方を無料にすると、食券の管理などの事務作業が無くなります。何人食べるかが不明で準備出来ないとすれば、「昼ご飯は、出勤時に申し込むようにすること」とすれば、食数の管理もできるはずです。急な注文は、冷凍麺を使用したうどんを準備すれば、ある程度はこなすことができるはずです。

中国の工場、韓国の工場を視察した時の昼食は、ブッフェ方式で、様々なおかずを食べ放題で食べる事が出来ました。日本でも外資系の会社では、朝食、昼食が食べ放題で、無料のところも出てきています。従業員募集の面接時にも美味しいコーヒーを出して、「このコーヒーは何杯でも無料で飲めますよ」と伝えると、面接時の印象はかなり良くなると思います。

 「私の工場は、休憩時の飲み物が無料で、昼食も美味しいのが嬉しいよ」という従業員の声を聞いてみませんか。

食品工場長向けコラムの記事一覧

不審者対策ができているか ~大阪放火事件から学ぶこと~

ICチップカードの利用について ~入場していい作業場かどうか~

帳票の管理について、クレーム発生時にすぐに確認ができるか

現場で手書きの表示は行わない

帳票は毎日印刷すること

トレースバックできる仕組み作り

地域からの苦情の受付について

個人情報の取り扱いについて

危機管理センターの備えておくべき電気設備

危機管理センターの備えておくべき通信設備

危機管理センターという考え方

虫対策の必要性

殺菌の必要な設備の設計

こんな新設備の提案がほしい

ネット上の情報を確認していますか

ミス失敗の図書館が必要

安全衛生点検の必要性 ~転倒事故を防ぐために~

コールセンターの必要性 ~違反の笛を吹くために~

AI等の設備投資

・食堂もキャッシュレスに。食品工場内のICカードの利用のすすめ

天災時には従業員との連絡を最優先で行うこと

通勤時の荷物について

清掃が工場管理の基本の基本 工場長の机は磨き込んでいますか

従業員満足を考えていますか

地域の方からいい会社と言われるために

生産性を上げるために、自分の設備と思える設備管理を

バイトテロを防ぐ従業員教育

残業の管理をどうすべきか

有給取得率を把握していますか

食品安全教育研究所 代表
河岸 宏和 氏

1958年1月北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、玉子加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。毎年100箇所以上の食品工場点検、教育を行っている。
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