「食品工場の工場長の仕事はなんですか」とAIに訪ねてみると、「食品工場長とは、食品の製造や品質管理を行う工場の最高責任者です」と答えがあり、「食品工場長の仕事内容は、以下のようなものがあります」と列挙されました。
「食品工場長に求められるスキルは、何が必要ですか」と尋ねると、次のような答えがありました。
工場長のパソコンには、毎朝、必要な数値が表示される仕組みが出来ているとします。毎日の売上、粗利、人時、必要な生産性、歩留など、工場の改善活動に必要な数値は、パソコンで確認出来る仕組みがとれています。
図の赤い点の部分、他社よりも製造量が多く出来るために、工場長は何をすべきと考えますか。
私は、工場の責任者だった時には、まず、従業員の満足度をどう上げるかを考えました。管理すべき数値としては、離職率、有給消化率、時給などを管理していたのです。
図のように、まず従業員の満足度の改善を行うと、従業員の意識が向上し、結果として顧客満足度があがり、利益が向上するものです。
同業他社より利益率を上げるために、従業員の給与、時給を抑えている企業は多く目にしてきました。しかし、同業他社よりも給与水準を上げ、時給を上げることで、離職しづらい環境を作り上げたのです。
更に、社宅規定を作り、アパートを借り上げ社宅にし、住宅環境も他社よりも優位にしたのです。結果として、従業員の意識が上がり、他社よりも時間あたりの生産性があがり、利益率も上がったのです。
AIの時代になり、データや何をしたらいいのかは、AIが調べてくれる時代になってきました。しかし、組織の責任者は、組織をどの方向に向かわすべきかを常に考え、明確な指標を具体的に改善する必要があるのです。
あなたの工場の向かうべき方向性、確認すべき指標は、明確になっていますか。
項目 | 内容 |
---|---|
1.掴むべき数値 | 必要な数値は、昨日分が、毎朝確認出来るか |
2.今年の目標値は明確か | 工場として進むべき方向性とその数値は明確か |
3.改善を行っているか | 進むべき方法性に進むべき、改善をおこなっているか |
・食品工場の工場長の仕事とは 〜常に改善を求める姿勢が大切〜
・生産設備のデーターのバックアップ 〜停電してもデーターが残るか〜
・原料から最終商品への紐がつながるか 〜原材料、包装資材に問題があったら〜
・データの流出防止 〜パソコンなどの持ち出しを許可しているか〜
・ICチップカードの利用について 〜入場していい作業場かどうか〜
・食堂もキャッシュレスに。食品工場内のICカードの利用のすすめ
食品安全教育研究所 代表 1958年1月北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、玉子加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。毎年100箇所以上の食品工場点検、教育を行っている。 |
食品業の経営者・マネージャーの皆さまへ