みなさんの今年度の目標値の進捗は、計画通りに進んでいますか。
「上からやれと言われた数字だから」とおっしゃる方も多いと思います。与えられた目標でも、自分ごととして消化し、どうすれば達成できるかを毎日考えることで、Leverage(効果のあるてこ)が見つかるような気がします。
「生産性を昨年度より10%上げる」と年頭に上司から目標値を指示されたとします。
「どうせ上から言われた数字を丸投げしているだけ」と思っても、一度、自分の中で数字を消化し、どうしたら達成できるかを毎日考え続ける事で、目標値以上の仕事が必ずできるものです。
自分が立てた目標値と思い、毎日、考えることが大切なのです。
実績値を毎日記録することが大切です。例えば、体重を年度内に10%下げたいという目標を立てたとき、少なくとも、毎朝、毎晩、体重計に乗り、体重を記録することが大切です。
この時、パソコンなどに自動的に記録するのではなく、手書きでノートに記録することをお勧めします。
実績を記録するときに、昨日との変化、先月との変化を感じ、なぜ変化しているかをメモすることが大切なのです。大学ノートを見開きで1日1ページ使用し、毎日、出来事を記録していきます。
毎日体重を記録していて、毎週月曜日の朝に体重が1kg以上落ちていることに気がついたとします。食事量に大きな変化はないが、毎週日曜日の午前中にテニスをしている。そうか、体重を減らすためには、運動が Leverage(効果のあるてこ)になるのだ、と気がつくのです。
包装機の作業性を上げる目標値についても、毎日実績を記録し、変化があったときのメモを付けることで、作業性に寄与する項目に気がつくはずです。実績は、設備から自働で記録できます。しかし、考え抜いて自分で記録しないとこの気付きは得られないのです。
Leverage(効果のあるてこ)を見つければ、てこの原理で大きく数値を変化させることができるはずです。
目標値を達成するのに一番大切なことは、たとえ、与えられた数字であったとしても、自分で立てた目標は必ず達成できると思うことです。
過去に達成できなかった数字であっても、今年は何があっても達成できると信じることで、Breakthrough(現状打破)を起こすことができるのです。
自分の立てた数字を毎日記録し、毎日考え続けることが大切なのです。
・工場改善の目標値を達成するために 〜毎日の記録が大切〜
・食品工場の工場長の仕事とは 〜常に改善を求める姿勢が大切〜
・生産設備のデーターのバックアップ 〜停電してもデーターが残るか〜
・原料から最終商品への紐がつながるか 〜原材料、包装資材に問題があったら〜
・データの流出防止 〜パソコンなどの持ち出しを許可しているか〜
・ICチップカードの利用について 〜入場していい作業場かどうか〜
・食堂もキャッシュレスに。食品工場内のICカードの利用のすすめ
食品安全教育研究所 代表 1958年1月北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、玉子加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。毎年100箇所以上の食品工場点検、教育を行っている。 |
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