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【食品工場長向けコラム】 あなたの価値はなにか 〜AI(人工知能)に勝てること〜

2025/7/9 [食品,コラム]

今回の食品工場長向けコラムは「あなたの価値はなにか 〜AI(人工知能)に勝てること〜」と題して、自分の価値を高めるための「数値」を説明でき、「数値」を改善するための提案や活動を行うことの重要性についてお話します。

食品工場で働くあなたの価値は何かを「数値」で説明できますか。昨年の「数値」はいくつで、あなたの行動で「数値」をいくつに改善したかを説明できますか。

数字をグラフなどにまとめて上司に報告するだけでは、AIに仕事を取られてしまいます。

あなたの「数値」は何か

品質管理の責任者に「あなたの数値はなんですか」と尋ねると、「クレーム件数を昨年よりも下げること」と答える方がいます。売上が下がり、結果としてクレーム件数が下がっても、品質管理の責任者の価値が上がっているとは誰も思わないはずです。

品質管理の方の価値は何か。毎日どの数値を確認し改善すれば、効果としてどの数値が変化するか。改善活動として何を提案すべきか。自責として考え続ける必要があります。

「数値」は毎年向上しているか

品質管理の責任者の数値は、クレーム1件あたりの売上が上がる事とします。品質が良くなれば売上が必ず上がるはずです。売上が下がった時に、市場の変化や営業の活動不足などの他人の責任にすることなく、自責の数値と思い、改善活動を更に進める事が大切なのです。

更に前向きに考え、クレームや苦情から、お客様が気がついていない、商品の品質に関する暗黙知を顕在化する事を提案すれば、商品の品質は更に良くなるはずです。

毎日の数値の確認が大切

テニスがすぐに上達することはありません。毎日素振りをする、毎日基礎体力を付けるなど、地道な努力が必要です。一度引退した選手が試合に出るためには、毎日毎日4時間以上の練習を行い、体力を付けたそうです。

改善活動を行い、現場や製造責任者に何を改善すればいいかの改善提案力こそが、AIに勝てる点だと私は思っています。

私は、毎日改善すべき数字を確認し、手書きでノートに付け、気がついた事を書き留めるように指導しています。大切な事は、数値の自動記録はAIでできても、数値を読み取り、改善すべきことを提案し実践することは、現状のAIではできません。

毎日、数字を見て悩み続け、改善すべきことを考え抜くことが、あなた自身の価値を上げる事になるはずです。数字を見て悩み続けることで、必ず改善すべきことが思いつくはずです。

改善提案の数と効果があなたの価値になるのです。

現場の改善提案

自分の価値を高めるためのチェックポイント

  • 自分の価値について数値で説明できるか
  • 毎年、自分の価値の数値が向上しているか
  • 自分の価値を上げる日課があるか

食品工場長向けコラムの記事一覧

・あなたの価値はなにか 〜AI(人工知能)に勝てること〜

朝一番確認する数値について 〜自動で集計されること〜

工場改善の目標値を達成するために 〜毎日の記録が大切〜

トラブル時の帳票類の確認について

異物クレームを減らすために

工場改善の目標値はなにか 〜帳票を記帳する目的は〜

ICタグの利用について 〜危機管理、生産性管理での利用〜

更にクレームを減らすために 〜従業員教育のいらない管理〜

クレーム要因の区分 〜特性要因図の作成〜

クレームを更に減らすために

クレームの要因分析

災害時の対応について

安全管理の考え方

プリメンテナンスの考え方

製造委託先の帳票管理について

入り数不足を無くするために

帳票に頼らない管理

知識の共有化について

包装フイルムのつなぎ方について

食品工場の工場長の仕事とは 〜常に改善を求める姿勢が大切〜

間接部門の合理化について 〜生産管理部門の省人化〜

原材料欠品防止について 〜原料庫の「見える化」〜

原材料管理について 〜適切な在庫の取り方〜

生産設備のデーターのバックアップ 〜停電してもデーターが残るか〜

原料から最終商品への紐がつながるか 〜原材料、包装資材に問題があったら〜

問い合わせ電話の対応 〜専用電話で確認できること〜

防火管理の必要性 〜自動消火装置の設置が必要〜

カミナリ対策に無停電装置が有効

生産帳票の確認について 〜出荷判定を確実に〜

設備のバックアップについて 〜欠品を防ぐために〜

データの流出防止 〜パソコンなどの持ち出しを許可しているか〜

ICカードの利用 〜生産性向上、歩留り向上のために〜

アンテナを高く 〜最新の情報を集め、活用しているか〜

不審者対策ができているか 〜大阪放火事件から学ぶこと〜

ICチップカードの利用について 〜入場していい作業場かどうか〜

帳票の管理について、クレーム発生時にすぐに確認ができるか

現場で手書きの表示は行わない

帳票は毎日印刷すること

トレースバックできる仕組み作り

地域からの苦情の受付について

個人情報の取り扱いについて

危機管理センターの備えておくべき電気設備

危機管理センターの備えておくべき通信設備

危機管理センターという考え方

虫対策の必要性

殺菌の必要な設備の設計

こんな新設備の提案がほしい

ネット上の情報を確認していますか

ミス失敗の図書館が必要

安全衛生点検の必要性 〜転倒事故を防ぐために〜

コールセンターの必要性 〜違反の笛を吹くために〜

AI等の設備投資

食堂もキャッシュレスに。食品工場内のICカードの利用のすすめ

天災時には従業員との連絡を最優先で行うこと

通勤時の荷物について

清掃が工場管理の基本の基本 工場長の机は磨き込んでいますか

従業員満足を考えていますか

地域の方からいい会社と言われるために

生産性を上げるために、自分の設備と思える設備管理を

バイトテロを防ぐ従業員教育

残業の管理をどうすべきか

有給取得率を把握していますか

食品安全教育研究所 代表
河岸 宏和 氏

1958年1月北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、玉子加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。毎年100箇所以上の食品工場点検、教育を行っている。
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