言葉を話すことができないペットの体調変化に気づくためには、ペットを良く観察し、いつもと違うことに気がつくことが大切です。しかし、24時間ペットを見ている訳にいかないので、体調変化に気がつくためには、どの数値を掴むことが大切か、あなたは考えたことがありますか。ペット用 Apple watch があればいいのですが、ペットの体調把握の第一歩の数値はなんだと思いますか。
あなたが朝一番に工場の体調を掴むための数値はなんですか。その数値を朝一番に掴んでいるか考えてみてください。
いい品質の製品を作り続ければ、必ず売上は伸びると、私は信じています。
朝一番に確認すべき数字は、売上、人時生産性、原材料の歩留、製品の出荷前検査の状況、製造現場の状況、異物検査の状況、設備稼働率、出勤状況など、生産現場は数値であふれているはずです。
朝一番、あなたが興味を持って昨日の製造現場の状況を確認している数字は、どの数字になりますか。
例えば、生産設備の稼働率を知りたいときに、「ちょっと待ってください、現場の帳票を集計しているので」と、昨日の数値を朝一番に確認できない状態になっていませんか。
理想的には、生産設備が生産計画通りに生産できているかどうかを、モニター上で常にみられるようにすべきです。生産計画から遅れた時には、アラームがでるようにすべきです。
現場の責任者は、前日の数値、リアルタイムの数値を確認し、数値の異常などがあった場合は現場を確認し、改善の提案を指導することが大切です。
特に、歩留り、作業の進捗に問題があった場合は、その場で改善提案できる知識と経験が必要なのです。帳票の自動記帳が進んでも、数値を読み取り、何が問題かをその場で掴み、指導するために現場の責任者が必要なのです。改善指導を行い、現場の作業者が自ら数値の異常に気がつき、作業を改善できる能力を引き出すことが必要なのです。
言葉で表現できないペットの体調は、餌の摂取量で判断できます。いつもより摂取量が少なければ、体調が悪いことを表しています。
あなたの製造現場の体調を掴む数値は何か、どうすれば体調が良くなるか、指導することができますか。
・朝一番確認する数値について 〜自動で集計されること〜
・食品工場の工場長の仕事とは 〜常に改善を求める姿勢が大切〜
・生産設備のデーターのバックアップ 〜停電してもデーターが残るか〜
・原料から最終商品への紐がつながるか 〜原材料、包装資材に問題があったら〜
・データの流出防止 〜パソコンなどの持ち出しを許可しているか〜
・ICチップカードの利用について 〜入場していい作業場かどうか〜
・食堂もキャッシュレスに。食品工場内のICカードの利用のすすめ
食品安全教育研究所 代表 1958年1月北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、玉子加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。毎年100箇所以上の食品工場点検、教育を行っている。 |
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